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 私たちカワウソ研究会は、韓国でユーラシアカワウソの生態調査を始めて25年になる。  
サーチライト「SL-3050]は、2008年の実使用から、その生態調査の形態を完全に変えてしまった。
 

 

 カワウソは夕暮れから明け方までを行動時間とする早朝薄暮型の動物である。彼らは毎晩川を上り下りして、サカナの捕食活動などを行うが、その観察条件は常にシビアである。夜間活動をする彼らの観察には照明機材が不可欠であるが、水は光を吸収してしまうため、大きな光量を準備しないとそのシルエットすら確認することが出来ない。当時我々の所有する照明機材の照射距離は、せいぜい数十メートル。この程度の光量で確認できるのは、カワウソの光る眼(網膜の反射)くらいのものだ。したがって、夜間におけるカワウソの生態観察は、黒い川面を移動する両目の点滅程度にとどまり、生態調査の主体は昼間の痕跡調査に重点が置かれていた。

 

 そんな状況をあっさりと変えたのが「SL-3050」である。この恐ろしく強烈なライトは、200m離れたカワウソの眼を光らせ、そのシルエットの確認も可能だ。近距離においては、夜間という悪条件を忘れてしまう。体色やその表情、捕食・排泄の様子など、今までは絶対に不可能だった彼らの生態をつぶさに観察することが出来る。特筆すべきは水中を泳ぐ姿でさえ鮮明に目視できることだろう。なにしろ遊泳時の後脚の使い方や、逃げるサカナの様子までハッキリと見ることが出来るのである。

 

 さらに驚くべきは、ビデオのカラー撮影が可能となったことだ。カラーによるディテーィルのアップは、従来のモノクロ撮影とは比較にならない情報を我々にもたらす。使用機材は安価な民生用であるが、映像のカラー化は記録性の向上はもちろん、近い将来、個体識別の可能性をもたらすかもしれない。

 

 「SL-3050」の魅力は、その強力な明るさだけではない。機動性や機能性を考慮したシステムの充実も素晴らしい。まず、予備バッテリーを含めると3時間もの連続点灯ができる機能はほかに類を見ない。出力を落とせば5時間弱の連続使用も可能だ。また三脚取り付け用の止めネジや、防滴設計は定点での観察時に大きな武器となる。地味な機能ではあるが、案外このような機能を充実させた製品は少ないのである。

 

 「SL-3050」は夜間の動物観察における、あらゆる条件を満たす、驚くべきサーチライトだ。このサーチライトとの出会いにより、我々は長年の夢であった夜間の直接観察を実現することが出来、カワウソの生態解明に向けて新たな一歩を踏み出すことが出来た。

 

 今後さまざまな野生動物の調査・撮影において、この機能性と機動性に富んだサーチライトが活躍するのは間違いないだろう。

 

 

 

 

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